性別・女子だったから逃げ場はあった。
10代では独身時に「家事手伝い」という立場でいられた。
20代以降「専業主婦」って括りに逃げられた。
女子に生まれた特権を生きたなぁ。男の子だったら辛かっただろう。
「男は働かなくちゃね!」衒いなく言ってのけた大学生がいた。まぶしかった。
「ハイジもドカベンもフランダースもリアルタイムで見たよ」というと
「すげー。俺BSだった」うんと年下の男子。自分で自分のことを「古風」と言っちゃう
そういうところあった。その頃わたしは「非定型精神病」と命名された病を持ってい
た。躁鬱と分裂の「あいのこ」みたいなニュアンス。偶然に誕生日がわたしと同じ患者
仲間が「非定型ね、俺もそうだし」と意気投合。のちにわたしは上京しここで付けられ
た病名は「統合失調症」あ、結構ポピュラーになったなぁ。印象がね。そして今も専業
の主婦。だいぶ夫に依存してはいるものの。昨日もそれで叱られた。「僕に依存してい
るのは正直僕はきつい」現夫は正直だ。なんも飾りをつけずものを言う。
昨日は編み物をしていて食事の支度が大幅に遅れた。それを叱られた。
わたしが悪いのだった。彼は予約時間までに皮膚科に行かなければならなかった。
そこでわたしがぼやぼやしていてテキパキやらずに彼のお怒りに触れた。
わたしは誤解した。編み物を否定された、と泣いた。
ところがそうじゃなかった。「食事の支度を苺は僕に依存しているね。もっと自立
してほしい。僕の言いたいのはそれだけ」昨日のうちに誤解がとけて良かった。
専業主婦は今や2%という。「苺は特権階級なんだよ」夫は言う。
これからは自立を目指してGOだ。甘えるな、夫に自分に。ものみなすべてに。