彼方のひとびと。
まいばすけっと(コンビニ規模のイオン系のスーパー)の帰りに
荷物が重い時など、フラフラになりながら、脳裏に彼岸に逝ったひとびとと
話をしながら歩いていることがある。
その1(ばーちゃん)「ああ、そんなに”よんがらよんがら”
(フラフラと歩い)て」ばーちゃんが不安そうに語りかける、うん、大丈夫だよ。と
わたしは歩を進める。その2「フンッ」じいちゃんは厳しかったものね。
空の向こうでも相変わらずってカンジ。その3「苺は本当にオガシナイ(おかしい)」
おとうさんも変わらないねぇ。ただあなたがたはそうやって空から地上を見下ろしてわ
たしを見ていてくれる。そのことにちっちゃく安心していられる自分が居るよ。
存命の頃などより、わたしを知ってくれている気がするの。
頭の中のヒミツ通信。映画的な気分。
映画的な気分について。おとうさんは不思議がってた。
「何それ」怪訝そうな顔。自分の理解の範疇を越えると途端に
「オガシナイ」判定をくだす父。それが「らしい」感じがした。
だけど「お前とオレは似ていたんだな」と晩年言っていた時があって
たぶんだけど、わかってくれたのではないかなぁ、ってふうに思う。
逝っちゃったらそんな細かいことは清算される。そういうもんだ。
そちらのお天気はどんな具合ですか?
こちらは梅雨です。今日は晴れています。