幸福追求権。
「苺につらくあたったりしないね」と夫は告げてお盆休みが始まった。
わたしは嬉しかった。言い争いをしないでお盆を過ごしたい。
夫は賢い。賢いがゆえに気づく視点がいっぱいある。
わたしはボケ倒してはいられない。もっと目覚めて動かねばならない。
恵まれている。それも特権階級的に。
自覚して瞬間瞬間を大切に生きなければ。
わたしが選んだ幸せ。幸福追求権を行使して掴んだ幸せ。
夫が彼が教えてくれた幸福追求権という言葉。
日本で全員に与えられている権限。あなたもわたしも。
しあわせになる権利は誰にでもある、という。
静かに力が満ちてくるのが解る。
精神科の入退院。統合失調症。わたしが選んだ道。
どれが欠けても今のわたしにならなかった。自分で選んだんだった。
地元からの遠心力で上京した。のち、再婚。
事実を並べるだけだ。そこに何の感情もこめず怒らず悲しまず綴ろう。
これこれこういうことがありました。書類を書くみたいに。
言葉の羅列として。ただ置く。これは訓練めいている。
以前は感情的だったわたし。
殻を脱ぎ捨てよう。やれるね。うん。頑張る!