精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

同級生。

A病院は中学の学区内だった。

30年余りも入退院を繰り返していると同級生にも遭遇する。

Hちゃんは中学から小柄で背の並び順はかろうじてわたしのほうが大きい、

口を開かなかったら妖精みたいな子だった。

Yちゃんはクラスが違ったが、実直な印象の生徒だった。

ひとつ前の入院の時に、Yちゃんと一緒になった。

同じ中学で当時の恋バナにも花が咲いた。わたしは当時の同級生を

クラス写真のように記憶している。二人の共通の話題では

Hちゃんは変わってしまったよね、悪いほうへ、ね…

彼女の宗教勧誘は実にハードになってきているから苺さんも気をつけてね。

ということだった。無理無理住所を聞き出すとか調べあげるから、と

さまざまな目に遭ったYちゃんの顔は曇っていった。

個人情報だけは漏らさないようにね、うん。わたしも気をつけるから。

妖精みたいに可愛いHちゃんはもういない。

悪口で噛み付かれる、そんな存在に成り果ててしまった。

病気だけでも、大変なのに。そんなオプション&リミックスでは

ますます生きにくいだろうに。周りはどんどん彼女から疎遠になって

いくだろうに。んがしかしHちゃんが選んだ道だ。応援はできないけれど、

元気でいつか方向転換してくれたらどんなにいいか。

実直なYちゃんはいい友人が多かった。懐かしい中学の横のつながりが

いっぱいだった。「わーい、私も混ぜて~」と言わなかったのは

きっとその場を壊してしまうわたしだから、中学で結局卒業式だけは

かろうじて出席し他は休んでばかりいたわたしだったから

別の意味で人生アグレッシブだったからYちゃんは「す、すごいね、

苺ちゃん…」目を丸くしていた。いやー、それほどでも(頭をぽりぽりかく)

Yちゃんは次の日には開放病棟へ上がっていった。

○日には友人たちと約束があるからそれまでには退院したいんだよね、と述べていた。

その約束にこだわらずにゆっくり治していくといいよ、

 

今日話せて良かった、ぎりぎりセーフだったよね、わたしびしょびしょ泣いて

その癖テレビ見て笑って相当可笑しかったでしょ?

 

ううん、もしかしたら観音崎さんかなーとは思っていたよ、苗字が違っていたから

迷っていたの、

 

わたしは幸せだよ。これ!という恋愛をして結婚したからね。

Yちゃんもいつかいいご縁に恵まれますように。

 

学区内入院でほのぼの再会できたYちゃんでした。