スカートの下にパジャマを履く。
スカートの下にパジャマを履く。
その動作のたびに1年前に見た義足の彼女を思い出す。
颯爽としていた。
困っていることは何もありません、私は私です。というオーラ。
彼女は東京のどこかできょうも戦い続けているだろう。
そのことがきょうのわたしを勇気づけ、心の支えとなる。
銀色の義足にファッショナブルな服装。
そのままモデルとして通用しそうだった。
その心意気、心がけがいまのわたしをあたためる。
パジャマの下をスカートの下に履く。慎重に、転ばないように。