精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

怒りの感情。

「怒り」とは、手こずる感情だな…

鬼の形相になり、周囲を破壊しまくり(ゴジラみたいだ)壊しつくして

元には戻れない事態にまでなってしまう。

つとに厄介な感情だ。

「壊してしまうのは一瞬で出来るから

大切に生きてと彼女は泣いた」レベッカ「Moon」より

 

自分自身の勝手で、ある日わたしは断薬した。

一ヵ月後、わたしは荒れて彼のだいじなブログを「消せ」と命じた。

今となっては元に戻らない。後悔ばかりが残る。

 

一瞬で壊してしまったのだ。どんなこともその埋め合わせにはならない。

 

苦しんだ。ただ苦しかったのだ。

詳細は覚えていない。ただ苦しかった。

薬を飲んでいない身体はアカシジアのように震えだし、

後に医者に聞くと「ロドピンは多くても少なくてもアカシジアになります」

とのことだった。

その医師は後にわたしにジプレキサを投与した。

「唯一の欠点は太りやすいんですよ」と前置きをして。

わたしは素直にジプレキサを飲み、体重が増加した。

 

下着で股ずれをした時「薬を変えてください」とお願いした。

ここから投薬は迷走する。

途端に眠れなくなり依頼したエビリファイは鬼の形相を呼んだ。

つまり怒りっぽいわたしになった。

 

苺は人間としてもう壊れたと、新婚時代の彼はお手上げ状態で

「死にたい」とわたしに漏らす。

わたしはその足で故郷へ戻りほどなくして

妹の手により精神科の入院をする。

実に10数年ぶりの再入院だった。

 

妹も頑張ってくれた。

姉を受け入れる覚悟でしてくれたことを

わたしはすべてひっくり返し、実家を飛び出して荒れた。

飛び出した先からのわたしの話を聞いてわたしは妹の言い分に怒り

再入院の運びとなった。

 

「医学的な奇跡を見るようです」

退院が決まったわたしに面会に来て彼が当時の主治医に伝えた言葉がこれ。

適切な薬を飲み、適切な指導を受け、彼が言う妻の真水部分に触れた想いが

したゆえの発言だったようだ。

「お姉さんはどうしたいの?」退院先をわたしに選ばせてくれた妹一家。

一も二も無く「東京」とわたしは答え現在に至る。

 

体のフラつきは精神科の入院の前に脳外科へ脳内出血で救急搬送された

もはや精神科の薬によるものなのか脳梗塞の影響なのか、今は知る由も無い。

 

怒りをおさめるエチュードはいつも厳しく切なく苦しい。

つい先日ここへ書いた朝の諍いは胸がつぶれそうだった。破けそうだった。

帰宅してきてくれた彼は優しかった。

言い合いになるたび学びがある。

 

壊してしまうのは一瞬。修復には長い時を必要とする。

怒りは要らない。二度と繰り返さないことを誓いながらこの章を終える。