幻覚の源もやはり自分。
B病院の入院前や保護室に収容されたあたりなど
自分は不眠や体調から引き起こされた幻覚を見ていた。
服用している薬や病名のはっきり伝えられない時代だったので
「分裂もきたしていたんだよ」と言われたかそうでないか記憶もおぼろだ。
ただ幻覚の感じは肯定的なものが多かった、と思う。
周囲や世界に幻滅する・脅威を感じるものではなかった。
患者仲間に幻覚や幻聴の症状があるひとからそれとなく漏れ聞くと
邪悪な感じがするものもそうでないものもそのひと自身の
世界観から来ているふうに感想を持った。
起こることのすべては自分の範囲内だ。
アセンションや覚醒は変身ではなく自分自身になることだと言う。
生き難さを脱ぎ捨てることだと個人的に思う。
それが出来てこそ周囲の恩恵を手にする。羽化するから蝶が飛べるように。
苦しみを自分なりに包摂したら次の扉が開くのだと思う。
運命の目盛りが進むとき誰もがそう出来ている、と思う。
物事が叶うときにぶつぶつ言っているひとはいないのと同じで。