手芸と身体とココロはつながっていると思う。
今はもうほとんどすることが無いが、たとえばレース編み。
たとえばセーター編み。以前は根を詰めてした。夢中になれば寝食を忘れた。
母に教わったのと独学で仕上げたそれらは勿論正確に編めている筈もなく
「編んでいる途中の楽しさ」だけが満載の編み物もどきだったかもしれない。
編むと脳内物質が出てくるのが判るのだ。ただ楽しい。編み物ーズ・ハイを感じた。
編むことをしなくなった最近では手芸品を目にするだけでも「楽しい脳内物質」は
にじみ出てくるように思う。羊毛フェルトでも精巧に編まれたビーズ作品でも
なんとなくの「手芸ストーリー」が伝わってくるとそこに我が想いが載ってしまう。
閉鎖病棟で編み物をしていたら遠巻きに見ている患者仲間の「まあるい気持ち」を
感じた。同胞はいるのだ。看護師さんたちにも深い編み物好きはいらっしゃった。
女性だからこそ感じる。静かに取り組む手芸と身体と心はつながっていると思う。