ひとつきりの自分。
本を出したかった。
アカシジアを出し続けるわたしにその夢は遠かった。
パソコンもないケータイもない昭和の話である。
ブログ開設したときは嬉しかった。
誰かが読みレスポンスをくれる場ができたのは楽しかった。
リンクは120人に達した。コツコツ増えていく。
詩を描けば「ファンです」(なんとありがたい)
自分の文章を好ましく思ってくださる同志が増えていく。
統合失調症の自分がいい気に夢を見てる場合ではない。
病のサインに気づかないのはいけないよ、と彼からお達しがあった。
先ず不眠だ。そこから雪だるま式に膨れあがる。
クラッシュ。クライシス。
平成にうまれていたら。
もっと苦しかっただろうか。
こんな支離滅裂な自分が夢を持ってはいけないだろうか。
いいえ。したいことをまっすぐやっていい時代だ。
自分が自分になる。どことも分離していないひとつきりの自分を目指そう。