精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

木偶の坊から濃密人生。

私は注意力散漫だ。
特に車の運転にはとてもとても向いていない。
全方位に注意を払うのが苦手だ。
「あれを見て!」と目標がはっきりしている(らしい)ものも
「えー、どこどこ?わからない…」と全く認識できない。

自分がまるっきりの木偶の坊であることを自覚しながら生きてきた。
これらを踏まえて子育てに取り掛かるのは
たとえば料理をしながら小さな子を見る…(絶対無理!その子の命に関わる)
と容易に想像がつくので手を出そうとしなかった分野だ。

子育てをしない、ということで世間の風あたりの強さは
ここに書ききれないほど沢山あった。今はその辛さを書き記すのではない。
精神科の医師たちは病の面から見ても私の性格から見ても
「出産は勧めませんね」で終わりだった。
出産適齢期にその意見はどんなに有難かったか。

子どもを産まないという選択は自分で判断して良い時代だと思う。
それが自身を極めていくことにも大いにつながると思う。
「産まないのだからそのぶんのエネルギーを自分に注ぐ」
そのように決めてここまできた。

…濃密に生きてきた、と思える人生だった。