かつて私が全面的に責任をもって飼い一緒に暮らした犬と猫たちがいた。
ここへ書きあらわせられないほどの思い出がある。
自分の思い通りにはならない生き物の深い愛らしさ、
関わってきた経験のすべてがこちらの血肉になっている。
世話をする以上にこちらの貰ったものが大きかった。
私の病気の寛解期ほど向かい合えるゆとりがあった。
入院の時はさっぱりかまえなくてとても寂しかっただろう。
いい飼い主とは決して言えなかった。
思い出す、毛むくじゃらたちとの日々の安らいだ気持ち。
やっぱり、ありがとう、しかないよね。愛に帰るよね。