まさに精神を見つめていく。
精神病の早期発見と早期服薬の大切を思う人々は多い。
自殺防止にはそれが何より有効だ。
うつ病ひきこもり不登校で始めた服薬によって
混乱などの陽性反応が出て初めての入院の服薬で強いアカシジアが出る。
これらの流れを体験した身にとっては服薬がイコール治癒とは云い難い。
「手を振って歩きなさい」あの頃看護師さんや父にも言われた。
ただただ感覚鈍磨の日々。当時の内容の服薬をいつまで続けるのかもわからない。
自分としては感覚のおぼつかない状況は一種自殺よりも厳しいなと感じていた。
命をつなぎとめるための感覚鈍磨だったろうか。
たぶんその頃は目もうつろだ。17歳の体重増加は10キロ以上。
日々ランダムにくるアカシジアと四六時中の書痙。
人間を生きている気がしなかった。
それから担ぎ込まれての入院も幾度か経験し、
1度目のような副作用があらわれない服薬もあるのだな…と納得こそすれ、
何度入院しても自分にぴったりのお薬が登場しない感はあった。
40代も後半に近づくにつれて入院措置をとらずに
実生活とデイケアで薬をじっくり合わせてくださった現在の主治医。
全身で息をつく。やっとめぐり合えた。
わたしの精神レベルがそこまで満たせたからだろうか。
自分と世の中をどれだけ受け容れるか、その一点に尽きると思った。