ロールシャッハなど。
入院中の楽しかった記憶に各種検査があります。
ロールシャッハにIQテスト、当時まだ珍しかったMRIも経験できました。
時間が来て看護師さんのつきそいで病棟から出て
検査室へ行きロールシャッハの図柄を見せられ
どのように見えたか何度も聞かれ何通りも答えていったり
ストップウォッチで時間を計られながらのペーパーテストに取り組んだりしました。
MRIでは機械に入って大きな音が響くのにとても緊張しました。
検査の結果は重大な欠陥は見つからず割合と好成績なほうだったらしく
それも含めて興味深い体験となりました。
ロールシャッハは2回受けました。
1度目はまだ10代の病の深いとき。2度目は20歳過ぎくらいの穏やかな状態のとき。
同じ絵を見せられて答えた記憶ではその時の自分が
しっかり反映されているな、とみずからはっきり分かりました。
カラフルな色調の絵柄を1度目は「細かく妨害されているような」
2度めは「楽しそうな」と表した自分をよく覚えていたからです。
これらを楽しかった、とまとめると語弊が生じるかもしれませんが、
この話の鍵は「気詰まりな病棟を出て(←ここ特にだいじ)
さまざまなインテリジェンスにふれた」という点に集約されます。