精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

動かない彼女。

このブログにも幾度か出てくる彼女。

まったく自分から動かない道を選んだひと。

 

その強情さにわたしは心から驚嘆する。

なんて依頼心の強いひとだろう、と。

何かショックなことがあったんだろうか。人生に絶望したのだろうか。

 

一番最初に「いいわね、動けて」と彼女はわたしに話しかけてきた。

わたしは「?」となりながら話をきいてゆくと

「3年で動けなくなったの」ということだった。

 

ますます「???」となりながらも彼女の言うままわたしは詰め所の

看護婦さんを呼んだ。彼女は何かしたい場合、看護婦さん経由で物事をするのだった。

「甘えているのよ」昔からの顔見知りの看護婦さんは仰った。

にしてもその状態を誰も止めなかったのか。

彼女はナースコールを持たされ一人部屋で動けば看護婦さん或いは看護師さんを

呼べるしくみを作られていたが動かないこと山の如しで結果は捗々しくなかった。

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わたしはショックなことがあると寝れば治るというかその分、神経は

細かに出来てないのか自分で動いたほうがなんぼか早い。で起きて活動する。

自然と一日を始めてしまうものと考えるから、いや、考えなくても身体は動く。

 

日々を放棄したくはない。130歳までしゃんしゃんと自分で自分のことが

出来る高齢者になりたい。そのために意識鮮明でいたい。

動きたくないから、というエネルギーで生きたくはない。

 

そのかたは未だに入院生活を続けているのかな。

現代では退院させて自主的に生きるようにプログラムを作るのだけど

彼女はあくまで動かない。どうするのだ。一体。怖くて聞けない。

あるのは事実だけ。彼女は動かないのだ。