精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

ザ・階段落ち。

表か裏かで言えば、こちらが裏日記になります。

一泊二日で旅に出かけました。

わたしは一日目でコテージの階段を転がり落ちて、

顔や膝などに打ち身、軽症で済みました。

時間って伸び縮みする、と言いますが、階段上で見ていた夫からは

一瞬の出来事で、転落したわたしからすると、だいぶスローモーションでした。

デジカメを抱えていたのでバランスを崩した足はもつれ、

落下したなぁ、と思っていたら、途中で止まるかと全身は頑張ったのですが、

メガネを壊しちゃ危ないと顔は右を向き、カメラはしっかり掴み、

電池式なのでカバーは外れてましたけど、必死で受身をとり、

骨折などせず、派手に落ちたのですが軽症で済みました。

階段を登ったのは2回目。

一度目は手すりを使って用心して降りてきた変な自信がついたためか、

二度目は無様に落ちてしまいました。

それを聞いた夫からみっちり絞られました。

わたしの不注意を。あまりにも考えなしだ、と。

海ほたるではエレベーターを遠回りでも使った配慮があったのに、

なんでコテージでは一人でいつの間にか登ってたのだ、

わたしも階段に吸い込まれるように落ちた感覚が残っており、

ただただ、怖かった。

二度目の階段使用は確かに甘かった。

反省しきり。ごめんなさい。

下まで落ちて首の骨が折れなくて本当に良かったよ、

場合によっては救急車だったんだよ、もう少し賢明に行動しようよ、と

尚も重ねて言い募る、夫も本当に肝を冷やした出来事だったに違いないのでした。

 

その後、ふたりはしんみりして夫は日頃の疲れが出たのか

布団にうつぶせて寝入ってしまいわたしも早々にいつものお薬を飲んで

就寝しました。

 

「苺、月が出てるよ」と夜半10時頃、夫は眠っているわたしに

声をかけてくれました。

月が出ている、2,3の星も。

外に出てお月見です。満月には幾分早い月でした。

 

夫はテーブルを玄関先に並べ、いそいそとお月見のごちそうを並べて

乾杯しました。将来、森とみずうみのログハウスに暮らしたら

こんなふうに過ごしたいね、と希望を語りだし、いつものやさしい夫でした。

 

後から聞いたのですが、夫は砂浜に出てグラスをかたむけながら

海と月と焼酎を楽しんだ模様です。

ふたりで見れて良かったね、苺が起きてくるとは意外だった、などと

話しながら、昼間に購入してきた惣菜類をつまみつつ、

上着を着込み、月夜を満喫しました。

 

「オリオン星座の三つ星だね」見ると東の空に光る星。

 

昼間の事件は夜半に浄化された、と言いましょうか。

もちろんデジカメ使用は禁止で、僕の撮った写真を使っていいから、と

カメラ禁止令が出ました。一人歩きも用心してね、って

口を酸っぱくして言い渡され、なんの申し開きもできないので、

「ごめんなさい」とやっと謝罪の言葉が出たわたしだったのでありました。