自意識過剰の緊張。
新しいメガネである。
「予備に持つならこのくらいの遊び心があってもいい」と
彼が選んでくれたフレームだ。
上手いなぁ。
イラスト部分はメガネをかけると見えなくなる。
見えないお洒落を秘めているときめきごと心奪われた。
さて。わたしの自意識過剰は体調にまで現れる。
メガネを選ぶ段になったときも実はよれよれだった。
彼はわたしをカウンターに座らせて置いて店内から
チョイスしてきたのがこのメガネだった。
故郷以外でメガネを買うというシチュエーションがもたらした
緊張を、見事に解いてくれたのだ。
手元に春が灯った。わたしの「好み」を持ってきてくれた。
緊張はしなくてもいい自意識過剰だと思った。
世界はやわらかく誰も襲ってこない、怖がるに値しない場所だと教えてくれた。
ありがとう。
あなたのしてくれたこと、的確で優しいことがとても嬉しいよ。