思いやり。
思いやりに欠けていた自分を思い出すと
あの時なぜ話を聞いてあげなかったんだろうと後悔してる。
きっと面倒くさいの箱に押し込んで見ないようにして
やり過ごしていたんだな。
まだ小さな子だったし自分で解決できなかったろうに。
その子の悩みを見過ごしたわたしの罪は大きかった。
親は残業三昧で忙しかったからSOSでかけてきた留守番電話だったろうに。
頼れる大人はあの時わたしだけだった。
その子のいじけたところが好きじゃなかった。
そんなだからいじめのターゲットにされるんだよ、とも感じていた。
だからといってわたしに何ができただろう。
あきらかにその子をいじめている年上の小学生、あるいは中学生に
意見しにいくだなんて大人が子どもの喧嘩に入っていくだなんて
どう考えても現実的じゃなかった。
考えなしに東京へ来ちゃってごめん。