精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

リハビリの日々。

5月の初旬に屋外で2回転倒し周囲の方々に助けられ

東京は決して砂漠なんかじゃない、情に厚い人々だって居るところだと実感した。

とにかく転んだら複数のひとが駆け寄ってきて声をかけてくださるのだ。

「大丈夫ですか?」大丈夫です。足がもつれて転んだだけです。

家はすぐそこです。オートロックなので鍵を探させてくださいね。

「家には誰かいますか?」彼は今夜は夜勤があって帰りは明朝です…

ろくろくお礼も言えずに失礼いたしました。

帰り着いた後も屋内で転び、玄関から動けなくなってしまいました。

左手が動かせない体勢で次の日の朝を待つ心細さ。

あの日は忘れられません。

 

夜勤を終えて帰宅した彼は妻が玄関に横たわって嵌って(はまって)

いるのを見たときは衝撃だったと思います。

寝室で眠っているものだとばかり考えていたのに、

玄関で苦しんでいたとは。

 

その同じ週に今度は屋内で転倒しまた嵌って今度はムチウチみたいに

なりました。彼は上司に相談すると(タクシー会社です)

日勤制度を勧められました。

○○交通では今年から日勤制度も始まっていたのです。

わたしの幸運だったところは自力でお手洗いに行けることでした。

5月のクラッシュ以降、手に力が入らず非力になりましたが

日々を重ねるうちにリハビリを開始して血圧手帳のその日の余白に

ストレッチのS、握力ボールのA、ウォーキングのW、と

日々の努力をメモして見える化してリハビリを続けてきました。

 

彼が言うにはリハビリと言うのは回路を創ることなんだよ、という説明が

わかりやすかったでした。手足のかわりに口で絵筆を咥えて絵を描く人も

絵筆を口で動かす回路を創ったんだ、苺は包丁を扱えないなら

扱って野菜を切る回路を創ればいい、特に柔らかいもの、

筋のはいった白菜を切る回路を新しく創ろうよ、そのためには

毎日の地道な努力が必要だけど、握力ボール、やってる???

忘れがちになるけれどやってるよー、

ペットボトルの500mlを開けられるようになったでしょ?

あれは2回固いところがあって一回目はわりとクリアしやすいんだ。

 

彼から励まされたミッションは「八宝菜プロジェクト」です。

たっぷりの白菜と炒め方、とろみのつけかた、味の調え方、

クラッシュ以前にはレシピなしで作ってしまったという自信作メニューです。

「我が家でこれが食べられるなんて!」彼も喜んでいたレシピです。

まず白菜がリズミカルに切りたい。リズムよく切りたい。

「握力ボールで鍛えてね」はーい。それはもう。

ペットボトルの半分までは開けられる回路が出来ています。

奇跡的に全部開けられる回もあります。

リハビリという響きに抵抗を感じているいとまはありません。

 

毎日の地道な努力。

ブログの更新もそうですが続けていればいいことがあります。

はてなスターの数に対しての考えかたも随分と変わりました。

数ではなくあしあと代わりにつけてくださるかたもいらして

いつも当ブログの稚拙な文章におつきあいくださりありがとうございます。

観音崎苺、今日も頑張りますっ。