精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

心の有り様にふさわしい場所へ。

「こんなの保護室じゃんか!」

いえいえ、苺さん。あなた妹の話さえ聞かずに病院へ連れてきて

もらったじゃないですか。

ぴったりの待遇ですよ。

渡された用紙を見ると入院の目安は3ヶ月。

これはまぁ従来どおりだとして、「行動が滅裂」と書かれてましたよ。

入院先の主治医の見立ては正確です。

レントゲンと書くところを「レントケン」れんとけん。

そこにツボってどうするんですか。

ボールペンがあったらちょんちょんと書いて修正したい。

いや、ふざけてません。

さて、なにが悲しくて便器を見ながら食事しなきゃならないのでしょう。

布団を移動します。

クッションがわりのお布団。

トイレの隣、壁際に引っ張っていってここで頂きます。

一応、便器は見えません。

ちょっとブレイク。

独り言を言うとお隣に迷惑なのでお口にチャック。

とあるワードに反応なさるようなので怖い。

怖い、怖い、怖い。

「ごめんなさい、静かにします」

 

ひさしぶりの入院は保護室から始まった。

そこにふさわしいわたしだったのだろう。

後からわかることだがわたしは相当酷かった(らしい)

病状それ相応の場所へ流れついただけなのだ。

退院時、「医学の奇跡を見るようです」

迎えにきてくれた夫がその時の主治医に伝えた言葉だった。

「お姉さんはどうしたいの?」

妹は選択させてくれた。

わたしは故郷より東京へまっすぐ帰ることを望んだ。

帰ってきて良かった。

パズルピースが正確にハマった瞬間だった。