しろたん、苺色。
故郷のA病院の若い子には勿論素直な子もいた。
ピンク好きに悪い子ってあまりいない。
彼女の退院時にはとってもスイートないでたち、服装が選ばれ、
荷物のなかにはとてもクレバーなしろたんがいた。
しろたんは全身真っ白でだんだん汚れてくるのがとても残念なぬいぐるみだ。
彼女のしろたんは胴体部分が苺色だった。そのセンスと愛を感じた。
その子は暑苦しいおばちゃん(わたし)の話に耳を傾けてくれていた。
「どうしたら肌は綺麗になりますか」の質問があった。
わたしが「野菜と」すぐそばの年配のかたが「果物ね」
愛らしい子はうなずいていた。
「可愛い子供が欲しいなあ」夢いっぱいの希望をもっていた。
「トイレの神様ってうたがあったよね。綺麗にすると可愛い子に恵まれるかも」
にこにこにこ。
菓子パンを頬張りながらあかるく居た子は今どうしているだろう。