ふるさと。
受けたいじめについて書こうとしたけれど自分の浅はかさを
逆に晒すようで辞めた。結局は田舎なのだ。それは否定できないだろう。
かといって私が都会の女であろう筈もない。
タイミングは外すし場は凍りまくるし失敗を重ねた数知れず、だ。
きょうも電車に乗って駅から我が家へと向かった。
この感じ。帰ってきた気がする。故郷の家族たちには噴飯モノかもしれぬ思いも
わたしにとってはだいじな1ページだ。どれだけわかっているだろう、
きょうだいがわたしを、母がわたしを。
今や意味がわからない存在でしかないと言われて遠くない。
詩人になりたいの。と言葉の玄人になりたいの、とそう伝えたら
きょうだいは合点がいったようで厳しい追求の気配は消えていった。
わたしにとってふるさとのほうが怖い。異物排除にかかろうとする低いエネルギー。
しがらみや気配りをひとつも外せない頑なさ。
哀しい石頭にはならないでほしい。今も、これからも。
いつもやわらかい気持ちで思っていてほしい。
好きな絵や花を見るような気持ちでいい。