精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

精神薬こもごも。

初の入院で薬の副作用のアカシジアが出た。

その入院の結果は「悪化」と記されていたカルテを後年に偶然目にした。

2度目の入院時のことを書こうと思う。

一度目と担当医は同じ。名称は伝えられていない時代だったので

何という薬かわからないがまったく別の薬が出された。

なぜ別物だと判ったのかはアカシジアが全く出なかったからだ。

正直にいうとここまで心地よく過ごせる精神薬があったんだ、という

喜びで私は別人になったようだった。

一度めの入院から私を知っている看護師は「あの時と全く違うね」と

朗らかに楽しく病棟生活を送る私に気づき後々それを伝えてくれた。

 

婦人科にしても耳鼻科にしても副作用を本当になんとかしてもらった記憶は少ない。

基本的に医師はそちらの出したい薬を出し少々の副作用のことは

四の五の言わないで欲しい、大なり小なり医師たちには類似のスタンスを感じた。

 

アカシジアが出なければ気分の高揚・低下の乱高下が出やすい薬もあったし

やがて後に分裂症だ非定形精神病だとさまざまな病名がつけられていくのだが

薬をのまなくなったらどうなるかという指導ものみ続ける効用の指導も一切なく

お薬手帳が登場し自分が何をのんでいるかやっと把握できる時代が来て

そして現在。私はそもそも精神薬を使っていなかったらどうなっていただろう、と

いう問いが宙ぶらりん、と浮かぶ。その問いにもう甘い夢は乗せられないが。