仕事は愛です。
賃金を得るための仕事。
社会的に責任をもって勤めて…という世界がなじまない。
うんと小さかった頃にも自分が会社勤め、というイメージはちっとも湧かなかった。
殊勝なことをいうと両親がおいしいお菓子を手にしたかのように嗤いだす。
同級生も然り。進路指導をしていく先生方の一貫して縛っていく感じとか。
第二次性徴を迎えた頃にはすっかり人間というものが面倒くさくなっていった。
私は仕事のできる人とできない人の特徴を個人的に知る機会には恵まれた。
それは内部の愛情の有無からくると感じた。「人や社会のために生きる気概=愛情」
何の得もなくとも心から動けるひとは仕事が出来る、のを目の当たりにした。
人間は愛情の実践の体験中だ。
70億通りの個人差がある世の中だ。
泣き崩れたい日にもどんなかたちであれ愛情の放射を誰もが行っている。
人間の面倒くささの巨大をただそのまま宇宙が微笑んで見守っている。