平らに均してまたどこからでもはじまる。
世界が自分を削いでいく感覚が人生に長いことあった。
今はそういうのが幻だったんだなあ、と感じる。
若いときは考えすぎて(または何も思わずに)余計なことをしてしまっていた。
気を引くとかわざと発言するとか。
人の不興を買ってしまいがちであまり反省をしなかった、とか。
今が精妙だ、というわけでもないがあの頃は輪をかけて荒れていたことよのお…と
恥じ入る気持ちでいっぱいだ。
またあの頃抱いていた不安もそうだ。
今となっては特別気にすることはなかった事柄ばかりだ。
薬は薬でも時薬においては全幅の信頼を預ける。
夢が損なわれても破れても大人になることはできるんだね。
大人になって得るものってとほうもなくでっかかったんだ。