病気が深くなる、とまらなくなる、の逆を生きたい。
未確認飛行物体も「ひとだま」としか言えないような発光体も
それぞれ一度だけ目にしたことがあった。
それらの体験に共通していたのが「心が凪いでいた」ことだったと思う。
不思議な世界が分厚いカーテンを少し開けてチラリと見せてくれたそれら。
あれは何だったのかなあ。
当時だって知りようがなかったのは同じで
周りの「気のせいだよ」という意見にただ埋没されていった記憶があるだけ。
おそらくはそれらが自由に存在しているほうがありふれた日常で
私たちは葛藤や屈託を抱えたままで見ることができないだけかもしれない。
見えないから劣っているとか見えるから優れているという単純な話ではなく
なんだかわからないままでも自分の心の静けさを保っていたい、とは常に思うのだ。
病気が深くなると自分の荒れるのがただとまらない、あの感じの逆を生きたい。