丁寧に生きる。
丁寧に生きることで自分を慈しんでいく。
丁寧に生きることで葛藤が剥がれていく。
めんどうくさいな、と感じたものほどじっくり取り組んだ。
人生はたちまちなめらかになっていく。
「できるすべては自分一人ですること」
目標が掲げられた病棟内の空気はあかるかった。
以前に感じた一歩中に入って襲われた
異様とも言える湿った重い空気感は薄まっていたのだ。
物であふれている世の中は歓びを待っている。
しなくてはいけないという辛抱ではなく、
楽しんで取り組むという歓びを待っている。
ほんの少し自分が変わるだけで世界は色鮮やかな反応を見せる。