暗い反転。
スヌーピーの布製サブバッグとステンカラーのコート。
パーマはかけられないので登校前にブローでサイドを流した髪。
長くもない短くもない厳しかった校則を念頭においた制服のスカート丈。
自分のあかるい16歳を描写すると外側ばかりを列挙するけれど
その頃は心のうちをずっと置いてきぼりにしてたのだろうな。
物質至上の世の中を楽しみきってたとも言えるから
それはそれでいいし何も悪くはなかったろうし自然だったと思う。
初の入院生活を経験し人生の反転を見た。
サニーサイドからまったく真逆への反転。
人生は正確に心を映すものだと30年ほど前の私には染みこんでこなかった。
何年か前にその入院の結果を診断書でチラリと見かける機会があった。
「悪化」と記されていた。
そりゃーそうだよね、というごく淡い気持ちで見た2文字だった。