楽しさと安定。
ひきこもっていた時期の比較的元気だったときには
家でできる暇つぶしになるものをすべてやった。
手芸・読書・クロスワード・ビーズ細工・ジグソーパズル
タイピング(後にPCのキーボード操作に役立てた)・文章・イラスト描き
すべて趣味の範囲で下手の横好きだ。
好きな柄の紙を買ってきてありったけの本に
ブックカバーをとりつけたこともあった。
誰のためでもない千羽鶴を幾つも作成したこともあった。
これらがそのままデイケアで行われるプログラムに
役立ったのだから面白いものだなと感じた。
そして、
これらが実際の仕事に役立っていかない感じが
自分はまだまだ病気なんだ、という意識は長いこと強かった。
「明日は何をしようかな」とワクワク考えて眠るような、
楽しくできるたった今の多幸感こそが宝だ、ととらえることにした。
16歳の入院時にこのように豊かなそれも中年期は微塵も想像できなかった。
今が楽しいのは永遠に楽しいのと同じだ。
安定して楽しいとは病と対極にあるからだ。
今は薬をのまなくてよくなる寛解を視野にしつつある。
嬉しい感覚を過剰になりすぎずバランスよく持っていたい。