精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

今を謳歌するまで。

秋を無事終えると安心する。

脳裏で病状を崩しやすい時期をかなり意識し緊張して過ごす。

日照時間や天候に左右されるとしても大いなるまなざしで見たら

自分のどんな状態も「自然」であることには間違いないけれど。

 

話は大きく変わる。

もともと太りやすかった自分が最初にあてがわれたお薬は

どうやら輪をかけて太りやすかったらしい。

らしい、というのは病院側から何の説明もない時代だったので私の判断だ。

平均的な高校生の体重が入院により中年女性の体重になった。

その頃はウエストマークのファッションが流行っていたので

太った身体に着るものを選ぶにしては大変困った。

私は腹部が妊婦のようにせり出して太る傾向がある。

16歳から40になるまで薬の影響で太った時期は着るものが皆目わからなかった。

 

古着屋の台頭とチュニックの流行は救世主だった。

いま手元にあるチュニックは使えるまで使いたおそうと思う。

ウエストマークではないワンピースも下にボトムスを履く。

2回着ちゃったような服装もOKな時代を自分の中で長く続けていこうと思う。

 

自己判断で断薬したりお薬の内容が変わるとそれまでが嘘のように痩せていく。

当時はダイエットに成功したんだ、と勘違いしていた。

現在服用しているジプレキサ。唯一太りやすい副作用がある、と

説明を受けてからのみはじめた。体重は中年女性の許容範囲な数値になった。

幸か不幸かそれを16歳で経験していたので中年になった今どうということもない。

 

私の人生からアカシジアが消え体型をカバーする服装が出てきた。

私は現在をようやく謳歌している。

 

「太る薬でも入ってるんじゃないかしら」病棟仲間で

私と同年齢の息子さんがいらっしゃる女性がひとりごちる。

説明なしの投薬の頃のやりきれなさを時折噛み締めてはいるが。