受け容れて解毒。
長く被害者意識のうちにいた。
「入院させられた」「薬漬けにされた」
「自分の選んだものをことごとく反対された」
いつの頃からかあえてそれらを濃密に言葉化せず自分製の毒にしないようにした。
母の言った「気にしなければいい」とは真実だった。
「そのように受けとらなければいい」とは真実だ。
身体や脳の不具合を医療で治すように
自分の内側に降ってきた厳しい現実を受け容れる心をつくっていく。
受け容れるまで何度でもこねくりまわしていい。
受け容れるたび世界は変わるのでその魔法をのぞきながら被害者意識をほどく。
怖かった。
笑いかけてくれた世界のおかげで自分の抱いていた恐怖を悟った。