精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

作業療法について。

作業療法は簡単な手仕事がほとんどだ。

これが自分の状態と比例して印象が大きく違ってくる。

普段の生活が重く苦しかったときに作業自体は苦しいものになり、

落ち着いて暮らせていれば作業も落ち着いた心持ちでのぞめる。

職員はそのようなところも見ているのだと思う。

 

いつの頃からか参加のシステムが変わったのか、

入院時に「作業に参加しますか?」と質問され「参加します」と答えた者が

その後作業療法の時間に病棟を出て作業療法室に向かう。

「参加しません」と答えたらその後作業療法へ向かう点呼で呼ばれることは

一切なかった。

 

今でも心が痛いのはその日の作業をどうしても行きたくなくてホールで身体をよじって泣いて嫌がったかたが無理やりという勢いで連れていかれたシーンを目撃したとき。

入院時、精神面や心の準備などがあやふやな時期に口約束した作業療法への参加が

そのときの心情を無視して厳しく遂行されるのはどうだろう…と考えた。

本人の体調次第では参加を見合わせる、という柔軟な対応があっても良かったのではないかな…

 

入院時には子供のお尻を叩いて立ち上がらせるようなそういう職員の行動が多かったように感じた。怠惰に偏りがちな入所者には適切だろうがそれにしてもケースバイケース、非常にデリケートな判断が要る場合もある。私が普段接しているデイケアの職員にはそのような無理強い指導は見られない。東京のデイケアでの接し方が特に洗練されてきたのかもしれない。

上記の出来事は今から20年ほど前の地方の病棟でのことだった。