精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

あたたかい食事

国立のA病院、30年ほど前の冬。

暖房設備も当時で古いものだったと記憶している。

病室も畳敷きに障子の引き戸。4人部屋に布団をひいて眠る。

 

長い長い廊下をスリッパを履いて歩く。

閉鎖病棟生活はそうして始まった。

食事は栄養バランスの整った給食システムだ。

朝食6:45頃 昼食12:00 夕食17:00となっていた。

 

毎食とてもあたたかくとても美味しいものが食べられる。

曜日によっては朝にパンもいただけた。

パン食の日は気分が変わるので楽しみにしている患者仲間が多かった。

 

病院建物の中に給食棟があり作業療法などに向かう大廊下から大量の食事をこしらえている場面がうかがえた。その中に職員の食堂や昼食を兼ねていたかどうかはわからない。

 

食事をとる私たち患者に勤務中に思わず

「お腹が鳴るわ。いいものが食べられて羨ましいわね」など声をかける看護師が何人かいたものだ。職員の食堂の様子は私たち患者のあずかり知れぬ場所だ。

ナースステーション横の休憩室で昼の患者を見守る看護師たちは

手弁当を摂っているふうでもあった。

看護師昼食時に詰所にかかってくる電話には休憩室からかけつけて対応されていた。

 

患者には売店へ間食(おやつ)を買いに行く曜日が週に1度決められてあって

病棟内で並び点呼をとってから施錠を開けたドアから出て行き売店へ向かう。

ドアは都度閉められる。三々五々買い物から帰ってくる患者にはその都度開ける。そして閉める。職員は50名近くの患者の出入りを細かに把握しながらの大移動を指揮している。

 

以上、食事関係を中心にまとめてみた。

食事、間食等、ふんだんにあてがわれるので患者は基本的に太りやすい。

1度目の入院時に私は10キロ以上増加した。

とは逆にダイエットを意識し適宜運動もとり入れ、5キロ前後の減量に成功した入院生活も経験があり女性にとって気になる減量も自己責任にあった。

もちろん病院なので極端な減量はできないようになっている。

よく睡眠を摂りよく食べることはもちろん推奨されていた。