精神的な壁・ひらりと飛んで虹。

やはり心のことを書こうと思い直し。

決められごと。時間厳守。

「そこは病院だから検温があるんだね」

A病院へ入院中の私へ県外から電話をかけてきたかたが

改めて気づいたふうでそうおっしゃった。

 

6:00起床後洗面等を終えて6:30に館内放送でその日のラジオ体操が流れ病棟内で全員で体操を行う。

 

8:30には点呼と朝礼を行いその後検温。

必要な者には血圧測定も行う。

 

身体の状態も日々しっかりと記録され守られる。

体重の増えかたが著しい患者には減食が設定される。

ご飯の量、おかずの量が抑えられた食事だ。

制限をかけられると人間は不満が噴出する。

間食を患者仲間にこっそりと分けてもらい(もちろん職員に叱られる目に遭うのだが)それでしのいでいる者がいた。

 

閉鎖病棟では患者の使えるお金は家族から振り込んでもらった金額で

日用品を決められた曜日・時刻に用紙に希望の品を書き、詰め所に提出・注文しなければならない。一度などその時間を失念していて後から注文したいと頼んでも頑として受け付けてもらえなかったことがあった。

たとえばティッシュも注文を逃したら他の方法で一週間やりすごすしかない。

 

時間厳守は他にも決められており介助の必要な患者のおやつ時間などもそうだ。

決まった時刻に詰め所にいかないとその日のおやつはもらえない。

介助指定されていた仲間(その時にはだいぶ状態は回復していた)は

「時間を守らないとおやつはくれないんだね」と漏らしていたがさして怒るふうでもなく自分でなんとかしていた。

 

閉鎖病棟は刃物類の持ち込みは禁止である。家族が持ってきた場合、詰め所に保管される。

果物の皮を剥きたい等、用事によって刃物類を使用できる時間が決められていた。

果物ナイフは昼食後に時間設定されていた。

爪切りは週2回の入浴後など。

ハサミは必要時に詰め所に申し出たら使えた時期もあった。

 

喫煙者にライターを使用できる時間帯もあった。使用可能な時間帯にライターは詰め所の指定の場所に紐で厳重につながっているものが詰め所の窓口からホールの方向へ出される。喫煙者は詰め所窓口付近でタバコに点火しホール窓側・椅子の喫煙場所へ移動し一服する。作業療法や病院の行事などの場合、都度喫煙時間に喫煙許可場所で職員が患者専用に所持したライターを使う。私には喫煙していた時期があった。病棟内でのタバコの本数は入院時には1日10本などその者に対してのごく少量が決められており様子を見て20本(1箱)まで増えたり節煙の指導が入ったりする。私には節煙を勧められ特に辞める気もなかった時期だったので反動で退院後爆発的に本数が増えた。それも良かったのかどうか当時は何が何だかわからなかった(その後、自力で禁煙に成功しています、現在も喫煙してません)

また開放病棟はもっとタバコの制限が緩いという印象がある(詳しくはわかりませんが)

 

就寝時刻は21:00と決められている。それに合わせて20:00には眠剤等の投薬がある。